漢方
漢方療法のご案内
当院では、ご希望の方に漢方療法を用いた治療も行います。
生薬の一つひとつの働きを踏まえ、患者さま一人ひとりの体質や症状にあった漢方薬をご提案いたします。
漢方療法を利用される方の症状例
身体の不調
眼精疲労、肩こり、関節痛、虚弱体質、胃もたれ、食欲不振、便秘、下痢 など
心の不調
イライラしてしまう、不眠、うつっぽい症状がある など
女性特有の症状
生理痛や不妊、更年期障害などの女性特有の症状の悩み など
薬での治療が難しい病気
アトピー皮膚炎、尋常性乾癬、潰瘍性大腸炎、逆流性食道炎など
生活習慣病
糖尿病、高脂血症、高血圧、肥満、食欲不振、疲労、がん治療、再発予防 など
季節による体調の変化
身体の末端が冷えてしまう(末端冷え性)、顔が急に熱くなる など
当クリニックの漢方療法について
当院で行われている漢方療法についてご説明いたします。
顔色や舌の診察などで漢方薬を選択いたします
治療をはじめるには、顔色や舌の診察、腹部の診察、脈診を行い、睡眠状況や排泄の様子、食べ物の嗜好も伺います。一見、主訴とは関係のないことに感じられるかも知れませんが、処方を決定するために必要なことになります。
通常は飲みやすいエキス剤を処方いたします
処方は基本的にエキス剤といって製薬会社がつくっている顆粒状(または錠剤)の漢方薬を用います。特別なことがない限り、湯煎をお願いすることはありません。
2週間ほどの経過観察で継続か変更を決定いたします
2週間ほど服用いただき、症状の経過をお伺いいたします。効果があったか、なかったか、患者さんの状況により漢方薬を継続するか、種類を変更するかなど、ご相談していくことになります。
Q&A よくある質問
漢方治療に関して不安な方も多いと思いますので、よくある質問をまとめました。
漢方薬にはどのような病気に効果がありますか?
漢方薬は病気というよりも、その人の状態に合わせて処方します。
ですので、「なんとなく倦怠感がある」「検査をしたらどこも悪くないと言われた」といったケースにも、患者さんの状態に合わせて処方させていただきます。風邪や花粉症、肩こり、アレルギー、不眠症など具体的な症状の改善にも用いています。
漢方治療に健康保険は使えますか?
漢方薬は薬局やドラッグストアなどでも購入できますが、保険が適用されるには医師の診断を受け、処方してもらうことが必要です。当クリニックでは、日本東洋医学会漢方専門医であるわたしが診察をし、漢方薬を処方いたしますので保険が適用になります。ちなみに保険適用になるのは約150種類で、予防や美容のためには使えないなどが法律で決められています。
なぜ漢方治療がオススメなのですか?
わたしが研修医だった頃、体調が悪くなった際に指導医の先生が処方してくれた漢方薬がすぐに効いたので、興味を持ち勉強をはじめました。
西洋医学では「気のせい」で済まされるようなことにもアプローチできるのが漢方治療です。「足が冷たい」「寒い感じがする」といった本人にしかわからない嫌な症状にも、治療法を示してあげることができるかも知れません。
また「学校に行きたくない」「朝が起きられない」といったことは東洋医学では腎虚が起因すると考えられており、適応する漢方薬もございます。内科系疾患にかかわらず、ぜひご相談ください。
この他にも漢方治療に関する質問や疑問があれば、お気軽にお問い合わせください。漢方治療へのハードルが少しでも低くなれば幸いです。