札幌市清田区平岡の「つかはら内科クリニック」。一般内科・老年内科・漢方治療に対応

コラム

コロナ感染症後の咳

2023年02月21日 コラム

北海道ではコロナ患者さんの減少傾向が顕著になっています。雪まつりで増加するかと予想されていましたが、現在のところ落ち着きつつあるようです。本日はコロナに限らず感染症の後に続く咳のお話です。

インフルエンザなども該当しますが、風邪症状を引き起こすウイルスのほとんどは呼吸器感染症です。のどから肺に至るどこかの場所を中心にウイルスが増殖します。急性期が終わってからも咳が続いてしまう方がいらっしゃいますが、原因の一つとして感染部位での『刺激されやすさの増加』があります。アレルギー反応と似ているのですが、一時的に『焼野原』のような部分が残ることで冷たい風や気温差、話す刺激などで咳が出ます。遷延性咳嗽といわれることもありますが、治療としてはアレルギー薬の内服や進行した場合は一時的に喘息の吸入剤を使用することもあります(もちろん気管支炎や肺炎が隠れていることもありそちらの鑑別を行うことが先になりますが)。
咳で困られている方が増えているように感じます。お困りのことがありましたらご相談ください。