コラム
最近の感染症動向と抗コロナ薬について
2024年02月17日 コラム
雪まつりが終わり、インフルエンザ流行のピークになってきています。札幌市全体の感染症動向と同じように清田区・豊平区などでもインフルエンザBの患者さんが増加しています。コロナ患者さんは変化なく一定数いらっしゃる印象です。インフルエンザの患者さんは高熱・症状が強いことが多いですが、最近のコロナ感染の患者さんは【熱が出ても1日~2日】【そもそも熱が出ない】など症状に関しては軽症であることが多い印象です。しかし、一定数の重症化の報告はありますので、①ご高齢者②基礎疾患のある方③多数の方と接する職業の方などはやはり検査の必要があると考えます。そして必要があれば抗コロナ薬の投与も検討していきましょう
抗コロナ薬は現在通常処方できるものは3種類あります
1パキロビットパック
2ラゲブリオ
3ゾコーバ
上記を基礎疾患や腎機能・併用薬などを考慮して処方させていただいています。それぞれ効果の証明はされていますが、問題となるのはやり高額なことです。保険診療の負担割合により値段が異なりますが
3割負担→約9000円 2割負担→約6000円 1割負担→約3000円になります。
これでも公費の負担がありますので、原価がいかに高額かわかります。
当医院では上記のことも踏まえ、ご説明の上で処方するか否か相談させていただいています。
最後に当医院は内科であるため感冒症状や発熱のない患者さんも多くいらっしゃいます。現在はまだ、感染コントロールのため発熱外来内での発熱患者さんの診察を行っております。通常の患者さんと空間的にも時間的にも分けての診察としておりますのでご安心ください。
発熱のない感冒症状の患者さんは予約外などでも通常診療内で拝見していますが、その方の症状や基礎疾患などを考慮したうえでコロナ・インフルなどの検査をさせていただくようご相談させていただきます。心配な方は診察時に医師にご相談ください。その際は隔離室や自家用車などで検査の結果が出るまでお待ちいただくとがあります。