札幌市清田区平岡の「つかはら内科クリニック」。一般内科・老年内科・漢方治療に対応

コラム

女性の漢方

2021年11月26日 コラム

こんにちは

本日は女性の患者様に処方することの多い漢方薬をご紹介します。
私も40歳代ですが、このころになると男女問わずホルモンバランス(特に性ホルモンといわれているものです)が崩れる傾向にあります。そのことにより、様々な症状(ほてり、倦怠感、動悸、不眠、イライラ、突然の発汗等)を生じることがあります。特に女性はその傾向が強く、婦人科ではホルモン治療なども検討されます。
漢方においてもそのような症状に対して治療目的で処方されるお薬がたくさんあります。その中で代表的な3薬剤をお話しします
①当帰芍薬散
冷え性で、体が華奢な方、貧血傾向がある方によく使用します。また、このお薬は体の水分の量を調節します。鏡をみてご自身の舌に歯の後(歯圧痕といいます)がついているかたで冷え性の場合試してみる価値があります。
②加味逍遙散
このお薬も華奢な方に処方されることが多いですが、特徴的な症状としてイライラや不眠などの精神状態が強いことがあげられます。また、頭を引っ張られるような眩暈症状がある方にも最適です。
③桂枝茯苓丸
中肉中背のかたなどに処方することが多いです。肩こり、突然の上半身の発汗、上半身のほてりはありますが下半身は冷える(上熱下寒といいます)などの症状とともに便秘があるかたに適しています。

以上代表的なお薬をご紹介しました。今はドラッグストアなどでも漢方が販売されています。選ぶ時の参考にしていただければ嬉しいです。
もちろんその他にたくさんのお薬があります。診察をさせていただいて、その方にあった処方を選ばせていただきますので、お気軽にご相談ください。