札幌市清田区平岡の「つかはら内科クリニック」。一般内科・老年内科・漢方治療に対応

コラム

便秘治療の漢方

2022年03月22日 コラム

こんにちは

久しぶりのコラム投稿になります

今回は便秘によく使われる漢方薬をご紹介します

大黄甘草湯:『大黄』と『甘草』の二つだけで構成されている漢方になります。切れが良く効きます。市販の『なんとか便秘薬』という薬はこのお薬であることが多いです。便が出てもすっきりしない方などに使用します

麻子仁丸:次の潤腸湯とともにご高齢者によく使用します。頻尿と便秘があるかたに使用することが多いです

潤腸湯:コロコロの便(兎フン状といいます)で、体が乾燥している方、冬場に乾燥肌でかゆみを訴える方に使用しています。お腹が痛くなりにくいので使いやすい薬です。

大建中湯:お腹が動きにくく、冷えが強い方に処方します。下痢にも便秘にも効果があるので、便通が日々うまくいかない方にお勧めです。

桃核承気湯:体力のあるかた特に女性に処方することがあります。左下腹部の圧痛があり、肩こりやのぼせなどで大変な方に処方します。

桂枝加芍薬大黄湯:渋り腹といって便が出てもすっきりせず、下腹部にもやもやが残るような方に使用します。便秘型の過敏性腸症候群にも処方することがあります。

以上一部便秘に使用することが多い薬剤をご紹介しました。便秘でお困りの方、通常の内服ではコントロールが難しい方ご相談してください。